《MUMEI》 「何か、濡らすのないの?」 是清の枕の下からローションが出された。 「……なにそれ、他に誰か引っ張り込む予定だったんだな?」 未開封ではあったが、容赦無く指に絡めて掻き回す。 「――――――ヒァ、違ァッ……」 摩擦し、ローションが過熱させたのか中は微熱を帯びて指を離さない。 是清の声が、振動が、触感が更にヒリつく頭を麻痺させた。 「俺を惚れただの好きだの言っておいて……信用しないことにしたから。」 苛立ちと本能に任せ、ベルトを下げた。 怒張した半身を押し進める。 前へ |次へ |
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