《MUMEI》
で、BPとかSPって何?
狩月と想花も近場に座り休憩しながら会話を続ける。
「そういえばどんな剣士になる予定?」
「う〜ん・・動きの速い方が良いんだけど・・」
「えぇ・・防御重視じゃないのかよ?」
「誰が貴様を守る盾になるか。」
「確かに・・盾投げるような剣士だしね〜壁役は無理だね。それじゃ、どんな職業が理想?双剣士とか強いよ〜」
今ある職業を思い出しながら、助言をする想花、狩月は結構悩んでいるようだ。
「普通にナイトじゃダメかな?二刀流とかできそうにないし・・」
想花を見ながらそう言うと・・
「東方剣士はどうだ?刀だし!基本は一刀流だぞ?」
「でもそれって慣れてないときつくないかな?防御低いし・前衛でつらそうだけど・・」
狩月を見ながらそう言う想花。
「東方剣士か・・どんな感じなの?」
「一撃離脱型の剣士だな。強い奴だと・・まさに一撃必殺ってくらいに攻撃力も高いぞ。攻撃は基本的に受け流すとか完全に回避みたいだな。喰らい始めると弱いらしい」
ふむふむと考えこむ様子の狩月。
「ふ〜ん・・かっこいいじゃん。疾風迅雷って感じで。」
「まぁ強くなればな。」
「まぁ狩月の好きにすればいいじゃん〜私はそろそろ自分のレベル上げてくるね〜。困った時はいつでも呼んでよ。想花姉さんはいつでも手を貸しましょう。」
〔想花さんがPTから脱退されました〕
ふと気がついたように、
「姉さんって・・何?」
ぽつりとつぶやく狩月。
「そこに突っ込むのはナシ!」
腕で大きく×をつくりながら言う。
「はいはい、いろいろありがとう想花。またPT組もうよ。」
「もちろんだよ!!狩月って見てて飽きなさそうだもん。ついでに琴も元気でね〜」
「ついでかよ!」
「ふふふ、まったね〜」
想花はテレポを使ったようで目の前から消えた。
「あ・・そういえばお前スキルポイント(以下SP)なにに振ってる?まさか使ってないとか・・」
「へ・・あ。忘れてた。」
「やっぱりな・・ハイスラッシュかマジックソードを覚えとけよ。最初から結構使えるぞ。」
(今覚えてるのはスラッシュだけだろ・・、どっちも確かに使いやすそうだけど・・)
そうだ、と思いついたように琴にたずねる。
「防御系はいらないのか?」
「低レベルのうちは意味が無いぞ。力で押し切られたりするからな。」
「ふ〜ん」
そう言うとしばらく考え込む。
「マジックソードを覚えるよ」
「隙が無い方がいいってわけか・・」
「おう」
その通りとばかりに頷く。
「解りやすい奴。BPはどうするんだ?AGL重視だと・・STRかVITに1、AGLに2、が基本だな。」
他には・といくつかの候補を挙げていく。
狩月は・・・・
BPとは、その世界に居る間、大気中の魔力によって自分自身の能力を永続的に底上げするモノである。
[BPが一定の値を超えた=レベルが上がる]といったモノである。
また、SPと言うのは、スキルと呼ばれる魔法系統の技を大気中の魔力によって強化するためのモノで、簡単なスキルならばSPを使うだけで使用できるようになる。
しばらくの沈黙の後。
「AGLに3!!これしかない!」
素晴らしい名案のように叫んだ。

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