《MUMEI》

「国雄はどうした?」

恒光がハナに問う。

「国雄ならご飯あげましたよ」

「……犬じゃない方だ」

ハナは驚く、恒光は孫の国雄と柴犬を混合して考えていたからだ。
確かに国雄本人と出会ってから変化があった。

「……帰りましたよ。きっとまた、会えますよ。そうしたら、また話せると良いですねぇ。」



「……そうか、
ハナには言わなきゃいけないな。」

恒光である訳を、国雄は話さなければいけなかった。

そしてハナも一度会ったことがある兄弟について話さなければならなかった。

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