《MUMEI》
悪戯
「よく買えるな…」
「うん、見かけたらつい…」
塾の帰りにふと目に止まった大人の玩具屋。
いつもは何気なく素通りしていたが、もしかしてここにローション置いてあるんじゃないかと閃き中に入った。すると凄い数のローションがあってとにかくびっくり。
どれが良いのか一つ一つ見ていたら店員の親切そうなお兄さんが近づいきて用途を尋ねられた。
後ろに使いたいんだけどって言ったら、じゃあ濃いめのこれ…と、ちょっと高値なボトルを勧められ、内心かなりわくわくしながら購入してきた訳だ。
「ろ、ローションは嬉しいけど!ろろろ…
ローターは!!―――――う゛〜〜〜…」
俺が電池入れてる様子を上目使いで真っ赤な顔して見ている聖ちゃん。

「初心者はね?これから始めた方がいいんだって!」
「……、ヤだからな、そんなの……、俺は貢じゃなきゃヤだ」
「……聖…ちゃん……嬉しい……」
セットしたローターテーブルに置いて聖ちゃんをギュッと抱きしめる。聖ちゃんも俺の背中に腕を回してきた。
「ローションは使お?ね?」
「うん……」
耳の穴に舌先を差し入れクチュクチュ舐め回すと聖ちゃんの躰がビクビクと震えた。
そしてそのままむきになって舐めたり息を吹きかけると聖ちゃんは小さく声を出し始めた。
――はあ……可愛い…

今日もおいしくいただきます!!


すっかり俺に身を任せきった聖ちゃんの腰と背中を支えながら、
ゆっくりとベッドに沈め、髪を撫で、唇をそっと重ねた。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
ケータイ小説サイト!
(C)無銘文庫