《MUMEI》

ラルン…
気づいた時には
僕のそばにいた


どうして
そこまで
やってくれるの?


塁羅はラルンが見えなくなるまで、ただぼーっと見ていた。


ラルンは見えなくなった後、塁羅は自分の部屋に向かった。


ドアを開けると上半身裸で首からタオルをかけた綺嘉が立っていた。


「よっ!塁羅ケーキ焼けたか?」


「はい、今冷ましています。」

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