《MUMEI》

ケーキはちゃんとカットしてあり、人数分ちゃんと乗っていた。


「塁羅、ケーキと紅茶をお持ちしました。どこで食べますか?」


「テーブルの上に置いて。」


「はい。」


ラルンがカートを押そうとした瞬間、綺嘉が声をかけ近づいた。


「ラルンさん。」


「何ですか?」


「タブレット後でくれませんか?」


「今回はいつもより早いですね。分かりました、後で持ってきます。」

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