《MUMEI》 スコアは11対10。 海南クラブは1点負けている。 ボールは北農。 「サイドオッケー!!」 「45オッケー!!」 松尾は経験的に感じていた。 ヤマトに正面突破は無謀だと。 「榎本上がれ!!」 指示を出す松尾。 榎本が上がる。 そのままポストへ。 「ダブルポスト!!」 (対応が早いね。 あの人は割りと冷静みたいだ。 けど… もう遅い。 攻め気を無くしたあんたなんて…) 「バシッ!!」 (恭介の敵じゃない。) 「速攻〜!!」 榎本がポストに入った分、 クロを抑える選手がいなかった。 「ナイッシュー!!」 11対11。 ディフェンスに戻るクロが、 「榎本さんでしたっけ?」 榎本に話しかける。 「あ!?」 「さっきこう言おうとしてましたよね?」 「は?」 『残念だったね。』 そう言うとクロは、 笑いながらディフェンスに戻る。 「イエ!!」 そう言ったクロの先にいたのは、 「イエ〜!!」 水川恭介。 (ムカつくガキだ…) 前へ |次へ |
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