《MUMEI》
高校の先
だいぶ生活も慣れたが、やはり、近所では、過ごしずらい、方々もいる。

駿少年は、熟知していた。
娘を公園に連れて、のんびりしていた、寒くてもすごさやすかった。

そこへ、少年たちが、いつものようにやってきた。

「あっ、お兄ちゃんたちだ!」
娘たちは、お兄ちゃん達を見つけると、犬のように、尻尾をふりながら、走りよった。
「おばさーん、チビたち、一緒に、遊ぶけど、いい?」

少年の一人が声をかけてきたので、私は頷いた。

駿君はいなかった。

しばらくすると、駿君もやってきた。

「ちは!なんだ、チビたち、すでに遊んでんだ!」
「あら、遅かったのね」
「うん、まあね、少し、勉強してたよ」
「もう、しなくて、いいんじゃない?」
「高校の先には、大学ってのがあるしさ、親もうるさいし」
「そっか」

いろんな話をした。特に、ご近所さんの、噂や、癖や、性格など色々教えてくれた。

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