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《MUMEI》 専属コーチ午前九時。 俺達は、集合場所の体育館ステージ前に整列していた。 部長と部員、それに助っ人組は既に揃っていた。 「先生、今お迎え行ってるから、ちょっと待っててね」 (お迎え?) 部長の言葉に、俺の… というより、部長以外の全員の頭に?マークが浮かんだ。 「もしかして、柊君のコーチですか?」 (あ、そうか！) 希先輩の言葉に、全員が納得した。 その時。 「お待たせ〜！」 相田先生の声が体育館中に響き渡った。 俺達は一斉に声のする方を振り返った。 全員、一目でわかった。 相田先生の隣に立っている白いスーツの男性。 高山より大人で、何というか、完成された美形。 彼が、『村居俊彦』その人だと。 (ん?) しかし、俊彦さんは、甘い言葉も無く、ニコリともせずに俺達の前に立った。 そして、高山を紹介されるといきなり怒鳴りつけた。 「お前か！俺と蝶子(ちょうこ)のラブラブな時間を… 貴重な休みを奪った張本人は！ 覚悟しろよ！」 「え? えぇ?」 そして… 俊彦さんによる、超スパルタ熱血指導が始まった。 前へ |次へ |
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