《MUMEI》 新野みづきとある冬の頃。 この街にリメンバーズチームのなる前、一人の女が情報班に所属していた。 茶髪で少し髪が長いくらい、緑のスカートに白地に黒い横のラインが入ったトレーナーを着て戦う人が居た。新野みづき。 「情報班!何やってるんだ!敵がここまで来てるんだぞ!」 「ご、ごめんなさい!後少しです!」 滝と同じように、事務所を建設していたようだ。 「“力が欲しい…”」 「うるさいねぇ…!これでどう!?」 すると、みづきの手から水のボール状のようなものが出てきた。 「“レインシャワー”!!」 彼女は水の能力者だった。 「“くッ…凄い力だ…”」 「あなたになど負けてたまるものですか!!」 そして、敵は死んだ。 「任務完了します」 場面変わり事務所。 「みづき…新しい力は欲しくないか?」 同じように上司もいる。 「そんな、私は至って情報班の一人ですから」 「女は男に任せるってか?」 冗談は通じる彼女ではない。 みづきはテーブルを勢いよく叩く。 「そんな悠長な事言っている場合ですか!!」 「分かった、分かった…要するに、お前はどうしたいんだ?」 「私は…情報班を辞めて、一人立ちしたいです」 この発言がきっかけで、リメンバーズチームのメンバーに入る事になった。 「夢山滝…」 「そうだ。募集している能力者チームは今のところそこしかいない」 この頃はリメンバーズの存在は知らなかった。 「どうする?入るかね?」 「…入ります。能力者の道しかないもの」 そして、みづきは荷物を持ち、事務所を出て行った。しかし、能力者では食っていけないので、医者という家業を選んだ。もちろん、上司の薦めである。 「“荒井病院”…」 みづきは能力者がいる病院に入った。その一人が…荒井純だった。 「よう。君が今度の新人かい?」 この頃には既に暴走族を辞め、医者になっている。 「はい…あなたが能力者なんですか?」 「そう。俺の名は荒井純。よろしくな!」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |