《MUMEI》

クロは、


倒れていた。


「クロ!!」


駆け寄る選手たち。





「クロさん!?」


「クロ!?」





「小太郎!!」





シュートに行ったクロは、


相手ディフェンスの腕に引っ掛かり、


肩から落ちた。





「クロ!!大丈夫か!?」


「…」


「クロさん!?」


「…いって〜。」


「大丈夫か!?」


「…うん。


痛いけど、平気。」


「痛いならダメだろ!?」


「いやいや、落ちたから痛いってだけだよ。


問題ない。」


「はぁ〜。焦らせんなよ!!」


「ごめん。」


クロに近寄る聖龍クラブ堀内。


クロが接触したのは堀内だった。


「大丈夫!?」


「あ、平気っす。」


「お前気を付けろよ!!」


「いやいや翔太大丈夫だから。」


「…すまん。」


「大丈夫っすよ!!」


堀内は、


クロのシュートに驚き、


シュートを交わすことが出来なかっただけだった。


「ヤマ。」


「ん?」


「7メートルだよ。」


「…任せろ!!」


前半残り2分。


ヤマトの7メートル。

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