《MUMEI》

瑠姫麗は勳羅を鋭く睨みつけ、ため息をついた。


「私の唯一の家族は父だけだった。母は私が幼い頃病気で亡くなった。だから母は写真でしか見たことがない。

父はここの協会長だった。私はここでみんなと過ごし成長してきた。


父は仕事熱心だった。自ら吸血鬼を始末しに行くほどだ。みんな父を尊敬してした。

だがある時は父は、1週間帰ってこなかった。


1週間後父は大怪我をして帰ってきた。」


瑠姫麗は悲しそうな目で左腕を見つめた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫