《MUMEI》

「何回か愁浪たちに攻撃を仕掛けたが、白髪の吸血鬼は強く愁浪の命令に忠実だった。

何人も仲間が吸血鬼になり死んでいった。


しかし白髪の吸血鬼は、自ら人間を襲うことはなかった。

後で分かったことなんだが、白髪の吸血鬼は愁浪が作ったタブレットを飲んでいたらしい。」


瑠姫麗は足を組み直し、ワインを一口飲んだ。


「愁浪たちになかなか手が出せなくなった、私たちは見つからないよう監視を続けた。

監視を続けて1年、白髪の吸血鬼と愁浪の間に子供が産まれた。

しかし子供が産まれて4年後、私たちが目を離していた間に愁浪はいなくなり白髪の吸血鬼は死んでいた。」

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