《MUMEI》

勳羅は懐から名刺ぐらいの大きさの、折りたたみ式の電子手帳みたいのを取り出し開いた。


「何だそれは?新たなたまごっちか?餌の時間か?」


「いえ、ゾンビがあと5分後に出るようです。」


「5分後だと、まさかここ協会内に!」


瑠姫麗は立ち上がりながら言った。


「いいえ違います。」


「そ、そうか。ゾンビ狩りの方は大丈夫なのか?」


「はい。」

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