《MUMEI》

「あなたの都合により、私の大切な仲間を失わせるわけにはいきません。」


勳羅は立ち上がった。

瑠姫麗も立ち上がり、俊足で勳羅のネクタイを引っ張った。


「私の都合だと餓鬼が調子に乗るな。」


「私とあなたはそんな年は変わらないと思いますよ。」


「年齢ではない。経験のことだ。半吸血鬼、吸血鬼の本性を知らないお前は大切な仲間を失うかもしれないな。

その時吸血鬼への憎しみが生まれるかもしれないな。」

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