《MUMEI》

(何してる…


何してんだよ…


黒田小太郎…


ケガ押して出て…


それ相応の覚悟があるんだろう?


何の為に出てるんだ?


ディフェンスでも迷惑かけた…


結局堀内を抑えてるのは翔太だ。


オフェンスでも迷惑を…?


この現状を見ろ。


攻め手がないのは誰のせいだ?


…言うまでもない。


僕のせいだ。


見てみろ。


僕をカバーしてくれた翔太が困ってる。


そして何より…


お前のパートナーが困ってんだろうが!!


黒田小太郎!!)


クロは…


上へと走り出す。


「サイド上がった!!」


「気にすんな!!


そいつにパスはない!!」


翔太が、


ボールを持って左45へ走る。


「ヤマトさん!!」


ヤマトと翔太の手渡しパス。


ディフェンスはヤマトに付いたまま。


ヤマトは、


クロへ手渡しパス。


「な…!?」


クロは、


左手でボールをヤマトへ差し出す。


「痺れるぜ…」


ヤマトのロングシュート。


「ナイッシュー!!」


15対13。


試合時間は残り…


10分。

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