《MUMEI》

やがてドラミの視線は、ゆっくりとスネオの遺体に向けらた――…。



「――…同時に………


…スネオさんは、キラに指示を受けて行動していたと考えられるわね……。」



ドラミの中で、謎が一つ一つ紡がれてゆく――…。



「――…指示……?

…あ……そういえば……。」


ドラミは、先ほどスネオが何かを後ろ手に隠し持っていたことを思い出した。



「たぶん、この辺りに………」


スネオが居たクーラーボックス周辺を探すと、それは難なく見つかった。



「やっぱり……。」


それは画面が開いたままの折りたたみ式携帯電話だった。

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