《MUMEI》
中に入るとさっき声かけてくれた白衣のおばさんと、もう一人白衣のおじさんがいた。
看護師風の服装の人はいない、夫婦で経営?受付けはパートのおばちゃん??
「そのベッドに座ってね」
おばさんはにっこり微笑みながら俺をベッドに促す。
▽
「妊娠しちゃったかもしれないんだ?」
俺はコクリと頷く。
優しく問いかけられ、背中擦られて何だかふわふわ気持ちがいい。
紹介された、おじさんは小児科と産婦人科のお医者さん。
おばさんは助産婦だって。
「不安だったわね、でももう安心して?ね?」
「は、はひ…グズッ…」
お医者さんはにこやかに俺にそっとティッシュを差し出した。
ずびっと鼻水をだして涙も拭く。
うん、良いところに連れて来て貰えた。
持つべきものは友達だ。
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