《MUMEI》

「やはり……スネオさんは、武さんと私をこの部屋に誘き寄せるまで、誰かと話していたんだわ……。」



ドラミは携帯電話を耳から離し、通話履歴を確かめようとする…。



“出来杉”の名が、其処に表れる可能性を裏付けるために…!



―――…だが、その時…!!


――…ガシッ!……「あッ!!」



携帯電話が突然ドラミの手から奪われ、ふわりと虚空に浮かんだ!



――…そして…


――…パキンッ!…グシャッ!


「!!!?」


まるで“見えない何か”に握り潰されるように、携帯電話は破壊された!



「何!?いったいどーいうこと!!?」

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