《MUMEI》
「しかし…そんな冷やしちゃいけねーとか良く知ってんな」
「は〜、一般常識だろ?」
裕斗には全く呆れる。
「一般か…一般…フフッ…、一般…、へへ…」
裕斗はブツブツ言いながらにやにやしだした。
―――?
何か悪いモノでも食ったんだろうか??
「惇さ〜、…惇って…」
「ん?」
「あんまりエロっぱなし為たことねーだろ…」
「―――は?」
「いや…」
「何だよ、気持ち悪いなあ…」
▽
マンションに戻ると部屋に隆志が居た。
「あれ?隆志仕事は?」
「裕斗から電話あってすっとんで来たんだよ、打ち合わせ途中で抜けてきた」
裕斗は俺達に背を向けてさっき買ったお茶をグラスに注いでいる。
――ああ、そうか。
そうだよな、こんな大切な事は隠してちゃいけない。
――裕斗…
感謝!!
裕斗はベッドに並んで座る俺達の前にお茶の入ったグラスを置き、少し離れてキッチンに寄りかかって座った。
「何?大変な話って…」
「―――うん」
「隆志、惇の話めっちゃスゲーぞ!多分一生に一度聞けるか分かんないギャグ…う゛…ゴホンゴホン!、ま、まあ、――腹筋に力入れて息止めて集中して聞いてやってくれ?」
「ギャグ??」
「何言ってんだよ!これはマジな話だぞ」
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