《MUMEI》

「しかし…そんな冷やしちゃいけねーとか良く知ってんな」
「は〜、一般常識だろ?」



裕斗には全く呆れる。




「一般か…一般…フフッ…、一般…、へへ…」



裕斗はブツブツ言いながらにやにやしだした。






―――?




何か悪いモノでも食ったんだろうか??




「惇さ〜、…惇って…」



「ん?」




「あんまりエロっぱなし為たことねーだろ…」




「―――は?」

「いや…」



「何だよ、気持ち悪いなあ…」







マンションに戻ると部屋に隆志が居た。



「あれ?隆志仕事は?」



「裕斗から電話あってすっとんで来たんだよ、打ち合わせ途中で抜けてきた」




裕斗は俺達に背を向けてさっき買ったお茶をグラスに注いでいる。





――ああ、そうか。



そうだよな、こんな大切な事は隠してちゃいけない。




――裕斗…






感謝!!





裕斗はベッドに並んで座る俺達の前にお茶の入ったグラスを置き、少し離れてキッチンに寄りかかって座った。








「何?大変な話って…」




「―――うん」





「隆志、惇の話めっちゃスゲーぞ!多分一生に一度聞けるか分かんないギャグ…う゛…ゴホンゴホン!、ま、まあ、――腹筋に力入れて息止めて集中して聞いてやってくれ?」



「ギャグ??」




「何言ってんだよ!これはマジな話だぞ」

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫