《MUMEI》
捨て駒に過ぎないのか?
世界的な大不況の影響で、最近はTVや新聞等で派遣切りに代表される非・正規雇用者の解雇が増加している。


必要な時だけ使って、要らなくなったら有無を言わさず切り捨てる!



ただでさえ賃金が安く、ボーナスも出ない。


正社員は仕事を評価されるのに、非・正規雇用者は正社員と同様、若しくはそれ以上の仕事をこなしても評価される事は無い!



余程有能な者で無い限りは責任のある仕事はさせて貰えないし、ほとんどは誰にでも出来るような単純な仕事しか与えられない!


当然、仕事に対する報酬が低いのでモチベーションも極めて低い。



いい加減仕事が嫌になって辞めたところで、正社員としての仕事にすぐに就けるという事も無い。



これまでの仕事で身についたスキルとしてアピール出来るものが皆無で、ゼロからのスタートになってしまうからだ。


それなら新しくスキルを身につけるしか無いと思っても、それなりの出費が必要であるし、ほぼ無料で受講出来る職業訓練も定員があり、定員に入る基準が働く意志があり、年齢が若い程有利な状況であり、若くない者には厳しい現実がある。


ただでさえ所得が低いので、収入の大半が生活費に消えてしまい、手元には僅かな金しか残らない!


その僅かな金から税金等を払うとほぼ無くなってしまう。


スキルを身につける為に勉強したくても働く時間を減らしてしまえば、生活出来なくなるので勉強に充てる時間も限られてくる。


体に無理をかけすぎて体調を崩して仕事を休んだりケガをしたりすると解雇されるので、無理は出来ない!

『金の切れ目は命の切れ目』

まさしくその通りである。 

会社からの契約が切れたらすぐに新しい仕事を見つけないと生活が出来なくなってしまうので命懸けである。



若年層で無い人は正規雇用労働者になる事は困難な現実がある。


このような厳しい現実の中で、世界的大不況が重なりますます正規でも非・正規でも雇用の機会は確実に減少している。


不況は底が見えればあとは上がるだけという状況になるのだが、今はまだ底が見えない!


消費活動も停滞しているので、物が売れない。


企業も減益や倒産等、悪い話ばかりが目立つようになった。


この非常に危険な状況にもかかわらず、国は政策を先送りにした。


今すぐに支援や対策が必要なのにやらないのである。

今、必要な事は雇用される機会を増やす事と、賃金の増加であろう。



安定した収入が得られて賃金が少しでも増加して企業への支援をしっかり行っていれば解雇の危険は減少するし、正規雇用者を増やすように法律で強制すればすぐに日本は立ち直る事が出来る。


低所得層が増加すれば、税収はさらに減少する。


今は無駄が多い税金の使い方を改善しようとせずに、単純に取れる所からむしり取ろうというとても愚直なまでに安易な考え方がまかり通るようになっているようだ。



後回しにしても良いような宿舎の建設や、不用な公共事業等、これらに費やしている税金を景気対策に費やせば、状況は改善するだろう!



そうすれば非・正規雇用者が人として扱われないような理不尽な現実、捨て駒的な使い方はされなくなり、未来は明るくなる。



このまま景気対策を先延ばしにすれば、正規雇用者の解雇も増加して不況よりも悪い状況を指す『恐慌』に突入する危険性が極めて高くなるので、この国の未来の為にも早急な実施が必要となる。



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