《MUMEI》 キラの視線と死神の微笑 5=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* その頃―――… 骨川邸のすぐ裏手の路上には、一人の子供が佇んでいた。 子供はモゾモゾと携帯電話を懐にしまうと、苦虫を噛み潰したように顔を歪める…。 それは、何かの目的を果たせず、失敗に終わった時の口惜しさを窺わせた…。 その子供が手に持つ“黒いノート”には、ある兄妹の名が次のような文章を添えて記されていた。 『剛田武…ドラミを破壊した後に死亡。』 『剛田ジャイ子…“キラ”と呟いた後に死亡。』 子供はパタンとノートを閉じる――…。 ――…そして…… 『リューク…』 …怒りを押し殺したような低い声で呼びかけた………。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |