《MUMEI》

(背面シュート…


大量リードしてるチームがふざけてやるのしか見たことなかったが…


この場面…


この時間帯でやって来るなんて…


黒田小太郎…


凄い選手だ…)


ケガをしているクロに取って、背面シュートはまさに苦肉の策だった。


背面シュートは腕を上げることがない為、


負担が少なかった。


しかし、それでも…


(いっ…


てぇ〜…)


やはり無理をしていた…


もう…


クロの肩は限界だった…


「あと…」


「?」


「あと1点だ!!」


「…おぅ!!」


しかし、それでも、


クロは声を出す。


辛いのを隠しきれていなかった…


その気持ちに応えたい海南クラブ…


そして、


聖龍クラブも…


(黒田小太郎…


凄い選手だ…


ラスト1分…


俺たちボール…


この1点で…



お前を楽にしてやる…)


コートに立つクロに…


言葉では表現しきれない何かを感じていた。

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