《MUMEI》
真実とおぼろげな現実
魔界では、静負は鼻歌をシギはため息混じりに言葉を紡ぎ出していた。

「おい…」

「なんだい?」

「さすがに…人並みはずれているのレベルではすまねぇぞ?」

「確かにねぇ…あれじゃまるで僕等神々の力に似ているよ。」

「これは仮定だが…魚から人は生まれないように、人から別界の者は生まれないよな?」

「そりゃあまあねぇ?」

「よし、ストレートだ。あいつの親。もしかしたらコッチの住民じゃネェか!?」

「えぇー?それは………あれ?そういえば…」

「なんか思い出せたか!?」

「実は…10年前にひょっこり天界に帰ってきた女神が居たような…」

「それなら魔界でもいきなり居なくなっていきなり帰ってきた野郎がいたな…」

それは殆ど確信であり、真実でもあった、そして2人はそれぞれ名を口にした。


「確か慈悲の女神で名前は…」

「奴は確か暴神で名は…」


「「 "生喪(せいそ)" "タハキ" 」」

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