《MUMEI》

(くそ…


まさかこんなことになるなんて…)


僕は…


学校に向かっていた。


病院に寄ったから、


車で。


ホントは校則違反なんだけど…


ね。


病院は混んでて…


時間かかった。


もうお昼だ。


くそ…


まさか…


こんなことになるなんて…


「クロ!!どうだった!?」


僕は昼休みの時間に学校についた。


教室に入ると、


恭介が近づいて来た。


「…ダメだ。


最悪だよ…。」


「え…!?」


教室中が静まり返る…


「…すげ〜運転しづらいんだよ。」


「…は?」


「いや、右手上がんなくてさぁ、めっちゃ運転しづらいのさ。」


「…ヤバいケガだったのか?」


「ん…?


あぁ、2週間練習禁止だって。」


「…2週間?」


「うん。2週間。


マジさぁ、超不便!!


着替えづらいし、運転しづらいし、飲み物も左手で飲まなきゃなんないし!!


マジこんなことになるなんて最悪だわ〜!!」


「…この野郎。」


「あはは!!


引っ掛かったね!!」


「バ〜カ!!」


恭介のかたパンが…


「あ…」


僕の右肩に…


「い…って〜!!!


痛い痛い!!


もうダメだ!!


死ぬ死ぬ!!」

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