《MUMEI》

丸いテーブルにアンティークな椅子が4つある席にましろたちは座った。


小さなケーキ屋なので、テーブルは二組しかない。


あと1つあるテーブルを見ると、ティーカップやケーキ皿が置いてあるので、さっきまで人がいたようだ。


「お決まりになりましたら、お声かけ下さいませ。」


女性はメニューを渡し、もう1つのテーブルを綺麗にし始めた。


ましろたちは良くここのケーキ屋に来るので、お互い顔も名前も知っているのだ。

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