《MUMEI》
虫の息
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*



どのくらい時間が経ったのだろう――…?



ドラミは静寂のなか、見えない敵に身構えたまま、微動だにすることなく神経を尖らせていた。



すると――……



………ヒュゥ………ヒュゥ……



ドラミの耳に、笛のような音が微かに聞こえてきた…。



――…何の音………?


その小さな音に全神経を集中させると――…


それはスネオが横たわっている周辺から聴こえてくるのが判った。



ドラミは恐る恐る、音のする方に壁伝いに近づいてゆく…。



すると其所には――…

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