《MUMEI》 ドラミは『入れ替えロープ』の端をスネオの左手に垂らす…。 ――…ビビッ…! すると軽い電気ショックの後、二人の姿は元通りに戻った。 ドラミはロープをポケットにしまいながら、スネオを見下ろし問いかけた。 「アナタは……操られていたのね…?」 「…ヒュゥ……ヒュゥ…」 スネオは何も答えず、傷口から空気が漏れる音が繰り返されるだけだった。 「…ジャイ子ちゃんを誘拐したのは…… …アナタじゃないんでしょ…?」 スネオの首が弱々しく頷いた…。 あの世に逝こうとする者は、自らに架せられた汚名を無意識のうちに晴らそうとするものだ…。 前へ |次へ |
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