《MUMEI》 運転手その時だった。 小さな可愛らしい四角いバスが、ましろがいるバス停へと走ってきた。 ましろは立ち上がり、封筒をしまい両手でチケットを軽く持った。 バスはちゃんとましろの前に止まり、ドアが自動で開いた。 ましろはちょっと不安だったが中に入った。 中にはいると帽子を深く被り、良く顔が見えない運転手が運転席に座っていた。 「あのこれ、殺人村行きのバスですよね?」 運転手は前を向いたまま、コクリと頷いた。 前へ |次へ |
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