《MUMEI》

 

昔なら死ぬ程嬉しかった『俺の中で徳和が喘ぐ』というのも今となってはただの汚点だ。






「……済まない。」

ベッドの中で俺を見ずに徳和は謝った。
喘ぎ声以外に久し振りに開口した。
シャワーを浴び終えて着替えて帰るところでだ。


「……反省するくらいなら次に会う時は見返してやるくらいの気概を持て」

そう最後に言い残してやった。
初恋は長く引きずるものじゃ無い。


……乙矢は上手くやっているのかな。

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