《MUMEI》

「由加里姉と話しなよ」

二郎はなんて恐ろしい言葉を言ってのけるのか。



彼には心配かけてしまっているようでたまに何か言いたそうにする。

「じゃあ、力を頂戴」

二人でゲームをしながら会いに行く覚悟を告げる。

「HP?!どうやって?」

勘違いしている。静止ボタンで止めた。

「あれ、ゲーム止める?」

二郎は振り向く。
そのまま抱きしめた。
是清だと妙な気を互いに起こしてそのまま×△○……パターンだから二郎だと安心だ。

「充電させて。」

二郎は一年で二度の失恋を味わった、にも関わらず懸命に俺達を気遣う。
二郎の強さを分けてほしい。

「携帯の充電器は机の引き出しに……」

……ぼっけぼけだ。
いや、可愛いけどな。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫