《MUMEI》

家の中に入ると不気味に感じた。


まだ明るい方なのに、廊下は薄暗くお化け屋敷に来たような感じがした。


「こちらになります。」


「あっ、はい。」


女の人が先頭に立ち、歩いて行った。


途中左に曲がって立派な模様が描かれている4枚の襖にたどり着いた。


女の人は両膝をついて、中腰の体勢で一枚の襖を開けた。


中は、畳の大きな部屋でちょうど真ん中にお婆さんが座布団に座っていて、その前に空きの座布団が置いてあった。

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