《MUMEI》 家の中に入ると不気味に感じた。 まだ明るい方なのに、廊下は薄暗くお化け屋敷に来たような感じがした。 「こちらになります。」 「あっ、はい。」 女の人が先頭に立ち、歩いて行った。 途中左に曲がって立派な模様が描かれている4枚の襖にたどり着いた。 女の人は両膝をついて、中腰の体勢で一枚の襖を開けた。 中は、畳の大きな部屋でちょうど真ん中にお婆さんが座布団に座っていて、その前に空きの座布団が置いてあった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |