《MUMEI》

「は、はい。」


ましろは緊張した足取りで前に進み、お婆さんの前に正座して座った。


お婆さんを良く見ると、優しい顔をし笑顔で座っていた。


頭の髪は真っ白で、お団子にしていた。


お婆さんはちょっと地味な薄茶色の着物を着ていた。


お婆さんは顔を上げ、ましろの顔を見た。


「よく、来たねぇ〜。」


顔に似て優しい声をしていた。


「あの、あなたがここの村長なんですよね?」


「うん、そおだよ。よく、来たねぇ〜。」

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