《MUMEI》
袋の鼠
「くっ…なんだ!どうして逃走ドアが開かないんだ!何故?」


ゲルド長官は、いち早く逃げようと、隠し部屋で慌てていた。


しかし、ノラにより、コンピューター制御されており、ゲルド長官には、どうする事も出来なかった。


「くそっ!そうだ。おい、Jよ、聞こえるか?こっちへこい!」
ゲルド長官は、能力者を呼んだ。


「はい、ゲルド長官。う…あ、そちらに入る事が、で、出来ない。強力な磁場が 働いている。なんだ、これは?」


「ちっ!役立たずめ、どいつもこいつも…」

ゲルド長官の机の、パソコン画面が、急に文字を 打ち始めた。


カタカタカタ…
『カンネンスルガイイ…クロノイインチョウ。オマエハ、フクロノネズミダ……ノラ』


「お前の仕業か、ノラ!何処までも邪魔をしてくれるな!やはり殺して置くべきだったな。くっ…。」

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