《MUMEI》

女の子は少し間を空け、唾を飲み込んだ。


「場所の特定が出来るはずです。」


「なんだと、いつそんなことを。」


「私たち開発部はもし問題が起こった場合、すぐに現場に駆けつけるように液体に発信液を混ぜておいているです。少量なんで薬に危害はありません。」


瑠姫麗と繻刹はただじーっと女の子を見ていた。


「す、すみません。今まで瑠姫麗様に話さなくて、こ、このことは開発部だけで考えたことだったので…。」


女の子は目に涙を溜めて、泣かないように必死に言った。

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