《MUMEI》

愁浪は思い切り綺嘉の腹に蹴りをぶち込んだ。


「う゛っ!」


綺嘉は塁羅たちの方に吹っ飛んできた。


「蓮邊さん!」


塁羅は素早く三又槍を消し、両手を綺嘉に向け赤紫色で綺嘉を包んだ。


綺嘉のスピードはどんどん遅くなり、紫吾の前で止まった。


綺嘉は腹を押さえ、跪いた。口から少し血が垂れていた。


「内臓少し潰れたな、それにしてもなんだあの力。」

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