《MUMEI》 綺嘉は立ち上がり、右手で剣を構え左手で腹を押さえた。 「蓮邊さん、飛角さん今すぐに治療を。」 塁羅は愁浪に背を向け、水色の光を綺嘉と紫吾に当てた。 「お前吸血鬼以外の血も飲んだろ。」 「あぁ良く分かったな。」 「お前から色んな血の匂いがするからな。それにその人間以上の力。」 「ははっ、だがここに来て珍しい血を見つけた。その血を飲べば俺もその力使えるのかな。」 愁浪は長く伸びた爪で、塁羅を指差した。 前へ |次へ |
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