《MUMEI》
あなたの名前
『ア〜ア、カナワナイナ、アナタニハ…ネェ、オボエテル?フタリデ、ユウエンチニイッタコト…。』


「もちろん、忘れる訳ないよ。」


『アノヒネ、ワタシ アナタニ、プレゼントヲ ヨウイシテイタノ。アナタッテ、ヨブノハズカシイカラ…《ユウ》ッテ、ナマエヲ プレゼントスルハズダッタノ…。』


「ノラ…それって…、じゃ僕は、ユウ?!」

『エエ、ホントウハ、アナタガ ユウナノヨ。ワタシハ、アノコヲトオシテ アナタニ、ハナシカケテイタ…アイシテルワ、ユウ。ヤサシイ ユウ。ダイスキナ ユウ。』


彼の金色の瞳から 涙が溢れだした。


「僕は、もう彼なんかじゃない、ユウなんだね。ありがとう、ノラ。最高に幸せだよ。」

『アノコハ、カイトトイウ、ステキナ ナマエヲ、モッタカラ…アナタハ ユウナノヨ。』


彼〜改めてユウは、頷いた。

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