《MUMEI》
最後の戦い
『ソロソロ、ショウメツノジカンダワ。クロノイインチョウヲ、オイツメテルノ。オネガイ、ミンナノカタキヲトッテ…。』


ユウは、力強く 頷いた。
「じゃ、行ってくる。すぐ戻るから、待ってるんだよ。」


『エエ、イッテラッシャイ、キヲツケテネ。』


ユウは ユラリと消えた。


ノラは ゲルド長官の居る部屋の 磁場を 一時的に解除した。


彼は 部屋に侵入した。


「くっ、死に損ないが、何しにやってきた。J…、俺を守れ。」


Jと呼ばれる能力者は、磁場が解けた一瞬に部屋に入った。


ユウは、空中から静かに 二人を 見下ろしていた。


いつもの 優しい顔では、なかった。
身体全体から、赤黒いオーラを発して、金色の瞳を妖しく光らせていた。


「終わりだよ、黒の院長。全て…ね。」
ユウは、全ての力を、二人に ぶつけた。

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