《MUMEI》

「僕をあまり甘くみないでくれませんか?」


塁羅は後ろにいる愁浪に顔を傾け言った。


「えっ?」


塁羅の鎖骨の所にある愁浪の腕に、両手で掴んだ。


塁羅は両足を高く上に上げ、右手に三又槍を出し槍の部分に赤紫色の火を灯した。


愁浪の腕から顔が抜け、片手で愁浪の腕に倒立した体勢になった。


塁羅は逆さまになりながら、愁浪の顔を見、片腕で宙にジャンプし三又槍で愁浪に向かって斬り下ろした。


しかし愁浪は軽々避けた。

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