《MUMEI》
エピローグ
「いってきま〜す。」

彼は元気よく、ドアを開けて、走り出した。

彼の肩には、白い兎。

「カイト〜、忘れ物よ、お弁当〜。」
ピアが追いかける。


「いけね、ありがと。ピア。」


「しっかり勉強するのよ。」


「は〜い、わかってる。」


あの事件から半年〜。カイトは、彼からのメッセージを受け止め、これからの人生を一生懸命生きて行こうと決めた。


それが、数奇な運命に翻弄された、可哀想な二人に対するカイトなりの恩返しだった。


ノラと彼〜二人の愛情に対する…


『僕は…愛情を溢れるほど受けて育った。』



終わり。

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