《MUMEI》
違和感
ロスト、というのが僕の名前だ。もちろん本名ではないが、友達だけでなく先生や親にまでそういわれている。最近では自己紹介の時に自分でそう名乗ることにしている。そのほうがあとあと楽だからだ。
「じゃあさっさと行こ。ロストも眠そうだし、すぐに終わらせるよぅ」
「おいおい、俺を置いてくなよ」
この、僕の手を引っ張って進んでいく少女と後ろから小走りで来る少年は僕の友達だ。さっきは寝惚けていてわすれていたが、今日は三人で肝試しにきていたのだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫