《MUMEI》 違和感ロスト、というのが僕の名前だ。もちろん本名ではないが、友達だけでなく先生や親にまでそういわれている。最近では自己紹介の時に自分でそう名乗ることにしている。そのほうがあとあと楽だからだ。 「じゃあさっさと行こ。ロストも眠そうだし、すぐに終わらせるよぅ」 「おいおい、俺を置いてくなよ」 この、僕の手を引っ張って進んでいく少女と後ろから小走りで来る少年は僕の友達だ。さっきは寝惚けていてわすれていたが、今日は三人で肝試しにきていたのだ。 前へ |次へ |
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