《MUMEI》

由々壬の首から噴き流れる血が俺の顔、服に飛び散った。


大量の血が流れると由々壬はバタッと地面に倒れた。


「ゆ…ゆ…み…。」


俺は仰向けに倒れたまま涙を流した。


「由々壬、由々壬ごめんな…ごめんな…。」


俺はしばらく泣いていたが、血まみれの由々壬を見るのが怖くてその場から離れた。


洞窟に戻ることは怖くて、行き場のない森を歩き続けた。

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