《MUMEI》

僕は気違いじみた電話に眉を潜めた…。



「なんだ?コイツ……まぁいいや…(笑)」


そして、只の悪戯電話だと思って、そのままマンガに読み耽ったのさ…



でも暫く経つと――…


「まあ、なんて事ざんしょ!?」


リビングからママの驚く声が聞こえてきたんだ――…。



「どーしたの?…ママ?」


僕が1階のリビングに降りて行くと――…



「いぇね〜、私が懇意にしてる役者さんが亡くなったざますのよ〜!」



ママが指差すテレビの画面に、市川海○蔵が飛び降り自殺したってニュースが流れてたんだ。



「―――…………!!!?」


僕は背筋が、うすら寒くなった…。

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