《MUMEI》

「よ〜し!!今日はここまでだ!!ストレッチ忘れんなよ〜!!」


「はぁ…はぁ…、はい!!」


(キツい…


毎日やってきたこととはいえ、


俺たちほど練習してる高校もないだろうな…)


聖龍高校は人数が多く、


毎日の練習も厳しい。


春に入ったばかりの新入部員だけでなく、


何年もこの高校に属している選手たちにとっても厳しい練習だった。


もちろん阿久津も例外ではない。


「お疲れ〜、じゃ〜ね〜!!」


桜井と二ノ宮が部室を後にする。


「二ノ宮はともかく、遅刻してきて真っ先に帰るんだもんな。


それでいてスタメン。


やってらんね〜よ!!」


レギュラー組の選手が桜井に対して文句を言う。


(確かに桜井は遅刻ぐせあるし、練習終わったら真っ先に帰っちゃうけど…


桜井の文句聞くのは…


何か…


やだな…)


阿久津は、部室を後にした。

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