《MUMEI》 ありふれた日常また、いつもと同じ朝が来た。変化なんてない。 毎日同じような時間に目覚め、同じ建物に通う。 辛いとは思わなくなった。退屈と思ったのはいつからだったのかも忘れた。 「おはよう、薺!」 「おはよっ、奏。」 友達の風琉 奏(フリュウ カナデ)と挨拶を交わす。 奏は誰にでも優しく、誰からも好かれる存在。 私も奏は好きだ。 唯一信頼できる。 後は全て上辺の付き合い。勿論悟られないようにしている。学校という建物の中では、自分を造る。 自分というキャラクターの性格、表情を決め、それをプログラム通りに行う。 それが、学校で過ごす、私という存在。 決められたことを行うことは苦ではない。 前へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |