《MUMEI》
恨みます
当時俺は大学を卒業し、小さな町工場の社長として親父の跡を継ぐようにと言われていた。
しかしそれに反発して大手企業に就職、営業サラリーマンをしていた。そこで社長の娘の愛人をしていつの間にやら出世の軌道に乗ってしまっていた。

自分に合うものを見付けられなかったのだ。

愛人なんてするものじゃない。
会社では孤立してしまい、陰湿な虐めから叩く蹴るにエスカレートした。


ある日、集団で酔った奴らに追い掛けられた。
今、冷静に考えれば酔っ払いなんて家に逃げ込み警察でも呼んで追い払って貰えばよかったのだ。

そんなこと思いも付かなかった俺は殺されるだなんて思い込み、必死に逃げていた。

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