《MUMEI》

タカは、初めての首輪が、余程イヤなのか、後ろ足で、首輪を掻いていた。


クウ〜ンキュウウ〜ン…甘えるように、私に首輪を外してとせがむタカ。


ワン!タカの甘えた声に弱い私。しょうがないなあ〜と、タカの首輪を、口にくわえて、顔の方へ引っ張る。


タカは、自分の体を後ろへ引っ張る。首輪は、少し緩かったせいもあり、タカの黒い毛並みを滑り、スポンと抜けた。

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