《MUMEI》 「葛原のおっさんはね、一度見た人間の顔は絶対忘れない人なの。 それが犯罪者ともなれば尚更。 この道ウン十年の大ベテランだから身についたのか、はたまた持って生まれた才能か…。 それはわかんないケド、とにかくあの人が他人の顔を忘れるなんて事、とてもじゃないけど考えられないわ。」 それを聞いた洋平と美樹は顔を見合わせた。 ―だったら何故あの時…― 二人の頭に同じ思いが巡る。 「それじゃ、話してくれる? 次は美樹ちゃんの番でしょ?」 言われなくても話すつもりだった。 話して本多の意見が聞きたかったのだ。 前へ |次へ |
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