《MUMEI》

…な、なんとゆーか絶句…だな、こりゃ…おいらも中1の頃って、こんなだったかしら…

でも、ま…いいさ。いっくんが、ただ漠然とした『なりたいもの』じゃなくって、『なれるもの』を考え始めたんだから…


☆…☆…☆…☆…☆…

「真夜ちゃん、真夜ちゃん。違う色入れるの、どーやるんだっけ?」


「三段前に、やったばっかりじゃない。」


「ひえ〜っ!!永嶋が、編み物やってる、地球の破滅!太陽が北から昇る!西からなんて甘いもんやない!」

クラスの男子達のヤジが飛ぶ(笑)


「くわっ!!」ズドド…いっくんが追い掛けて…ドタンバタン…シーン…ポンポン、手を払ういっくん(笑)


中里くんが、声をかける。
「いっくん、今日試合があんだけど…」


「悪いね、忙しいんだ。」


「ま〜中里くん、可哀想、振られた。」


「バカ言え!」
でも、寂しそうに いっくんを見る、中里くん。

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